小惑星探査機はやぶさの大冒険

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はやぶさという小惑星探査機をご存知でしょうか?
2003年5月9日に打ち上げられ、7年間宇宙を旅して2010年6月13日に地球へ帰ってきた日本の誇るべき小惑星探査機です。
私は残念ながら帰還の様子をリアルタイムで見ることができませんでしたが、その後の様子をみると感慨深いものです。
テレビではあまり取り上げられなかったはやぶさですが、インターネット上ではかなりの情報が溢れていますので、どんな困難な旅をし、それを支えた技術者がどのようにして立ち向かったかを知ることができます。
特に、設計段階から入念にFMEAを組まれたであろう対策は、いい意味で変態です。
インターネットには情報が溢れていますが、溢れ過ぎているため、体系的に捉えることが難しくなっています。
そんな人のために山根一真氏の一冊をオススメします。
非常に分かりやすく説明されていて、馴染みのない人でもすらすらと読めるのではないでしょうか。
また、技術者との対談が掲載されているのは、この手の書籍にしかないのでは。
同じ技術者として胸が熱くなりました。
はやぶさの大冒険を読んだあと、巻末のカラー写真を見ると鳥肌が立ちました。
宇宙開発だけでなく、大学等の研究開発費は削減される一方ですが、日本は最先端の科学技術立国であるためにも、夢のある業をみせつけて欲しいものです。

2011年01月20日追記
泣けるイラストを見つけました