医薬品クライシス - 78兆円市場の激震

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私は大学・大学院時代は有機化学系の研究室に在籍していたのですが、当時からチェックしていたサイトがあります。
有機化学美術館というコンテンツで、有機化合物を分子模型を交えて分かりやすく紹介しているサイトです。個人サイトのなかでもかなりの情報量で、現在もブログ版で有機化学美術館・別館が更新されています。
有機化学美術館へようこそ -分子の世界の造形とドラマという本も発売されたくらいです。 学生時代で時間があったこともあり、ほとんどの記事をwebで読んでしまっていたので、書きおろしがなかったことが残念でした。
この有機化学美術館を運営しているのが佐藤健太郎氏。2007年末に製薬会社の研究職を辞め、フリーとなって化学を伝える仕事を行っています。
そんななか、有機合成技術の粋を集めた創薬業界を綴った書籍を出版していたので読んでみました。
医薬品メーカーの実情を分かりやすく紹介しており、化学の知識がなくても問題ないように書かれていて、2010年付近で創薬業界が直面している状況を綴っています。
人を助け、幸せにするのは化学であると私は考えていますので、ぜひとも創薬に携わる化学者、また創薬だけでなく全ての化学者は現在の苦境に負けずに頑張って欲しいと思います。